インソールを外して見たときに、インソールから小指がはみ出ていませんか?
インソールから小指がはみ出ていると
インソールを床に置き、インソールに着いた足跡に足を合わせて立ってみて下さい。
まっすぐに立つことはできますか?
ランニングシューズにもセット位置があります。セット位置が悪いとタイムが出ないだけでなく、体の故障につながります。
競技の為のシューズは無駄を省いて作られています。最も無駄を省いて作られているのはスパイクです。スパイクを履く時は、シューズのピンの位置と、足の母趾球や小趾球の位置を厳密に合わせてからセットします。
ソフトボール、野球、サッカーなどのスパイクも同様に、ポイントを合わせる必要があります。
ポイントがあっていないと、種子骨痛や、踵の痛み、ジョーンズ骨折などの足の痛みを引き起こすだけでなく、シンスプリントや半月板損傷、膝の靭帯損傷・断裂などの怪我につながるので気を付けましょう。
同じように、ランニングシューズも足にあわせてセットする必要があります。
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歩く時も走る時も、必ず片足で立つタイミングがあります。
片足で安定して立てないと、安定して地面を蹴れないので、パフォーマンスが発揮できません。
人が歩くときの動きをスローモーションで見ると、つま先をあげて、やや外側から着地し、次に、外側から小指の付け根(小趾球)、親指の付け根(母趾球)方向に荷重は移動します。最後に母趾球から人差し指方向に荷重を移動し、中指で大地をつかみながら、後ろにけりだしています。
これを足の煽り運動と言います。(重要)
インソールから小指がはみ出していると、小指側から親指側への荷重移動が困難になるため、煽り運動が正しく行えず、結果としてつま先を前に向けることができません。
下の写真は、プロの長距離選手がキロ3分半のペースで走っているときの写真です。
本人は、シューズの異常にまったく気が付いていませんでした。
高速度で走るときの衝撃は、シューズの形を変形させることはあまり知られていません。
シューズに小指があたる原因を多くの人はこのように思っています。
しかし、そうではありません。
ほとんどの場合が、セット位置の悪さが原因です。
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