写真 向かって左が揉み出したシューズ、右が何もしていないシューズです。
シューズが少し細くなったのが解るでしょうか?
野球のグローブを買ったら、そのまま使わずに、形をつけてから使うのと同じように、
新しくシューズを買ったら、一度、ひもを下まで完全に緩めて形を整えます。
これによって、フィット感が数段よくなるだけでなく、怪我や故障のリスクが随分減ります。
アスリートの体はシューズまで含めて体です。体を鍛えると良いことがあるように、シューズも上手に育ててください。
左(青いシューズ)が型を着けていないシューズ、
右(白いシューズ)が型が着いているシューズです。
型がついた白いシューズの、内側のサイドアッパーは、
壁のように立っています。
土踏まずの内側はアウトソールより外に傾いています。
この部分がアーチサポートの役割りをします。
足の構造は、親指を立てることによって、アーチが作られたり、地面に着く瞬間に足を硬くすることができます。
内側のサイドアッパーが親指を押さえてしまい、自由に指をあげることができないと、結果としてシンスプリントや足底腱膜炎を引き起こします。
本来、内側のサイドアッパーは、一度シューズの外に出してから巻くものなので、
最初にシューズの形を作ることはとても重要なことです。
内側のアッパーが寝ていると、シューズの中で足の親指側が小指側に押されるので、結果として小指が外に押し出され、小指側が窮屈になります。
インソールから小指が落ちると様々な故障につながります。
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シンスプリントや足底腱膜炎でお悩みの方は、この辺をチェックしてください。
※野球やサッカー、陸上などのスパイクを使用する場合は、小指が出ているとシンスプリントだけでなく、半月板損傷や内側側副靭帯損傷などの事故につながることがあります。必ずチェックしましょう。
立っている内側のアッパーとは違い、外側のアッパーは寝ています。
本来、足の形は、内側が立っていて、外側が寝ているからです。
紐の下にあるベロは、斜めになるのが正常です。
その理由は、足の甲の形は斜めだからです。
※型が着いてないシューズ(青)との比較
こちらは、プロのサッカー選手が使っていたスパイクです。
脱いだときに、足の形になっているのが理想です。
あなたのシューズは、足の形になっているでしょうか?
初めに紐を一番下まで抜きます。
内側のサイドアッパーを揉み解します。20秒程度でOKです。最後に壁を作る、もしくはシューズの外に出るようなイメージで形を整えます。
次に、外側のサイドアッパーを揉み解します。(10秒程度)
ヒール部分やつま先部分は揉んではいけません。
以上です。
ここではサイドアッパーのことについてしか触れませんが、
野球のグローブにボールを挟んでしまうように、シューズの型を作るのはとても大切なことです。
シューキーパーを使うだけでも、怪我や故障は随分へるだけでなく、履き心地の良いシューズに育ちます。ぜひ試してみてください。
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