小趾外転筋の解剖をみてみると、踵骨と第五中足骨を結ぶように走行しており、踵立方関節を底側~外側面の安定性に関与していることがわかります。
また、小趾外転筋は足底腱膜の腓側腱膜と連続しています。この連続は近位部においては著しく、分離することが不可能あり、遠位部では結合組織が両腱の間に存在するようになるため、分離することが可能であったと報告されています。
この解剖から考えられることは、小趾外転筋はアンカーとして踵立方関節を安定化させますが、遠位部ではある程度の可動範囲は有していると考えることができます。
起始:踵骨隆起外側突起、内側突起遠位部
停止:小指基節骨底外側
神経:外側足底神経S1.2
作用:小趾外転、屈曲