脊柱起立筋/せきちゅうきりつきん

編集:山田洋太

脊中起立筋は、

外から腸肋筋最長筋棘筋で構成されています。

 

それぞれの走行

腸肋筋は、仙骨から全ての肋骨・頚椎に付着します。

最長筋は、仙骨から頚椎・胸椎・腰椎に

ハッキリ分かれて付着します。

棘筋は、脊椎の棘突起に付着して、

主に胸椎の動きに関与します。

 

脊柱起立筋は、抗重力筋と言われています。

大殿筋ハムストリングス

下腿三頭筋(腓腹筋ヒラメ筋)と一緒に、

立位姿勢を維持する役割があります。

脊柱起立筋は、主に脊柱の維持を担っています。

役割を言い換えると、

重心線のズレを補正するのが抗重力筋です。

重心線は第4腰椎の前を通過します。

脊柱起立筋は、重心が前に行きすぎないように、

姿勢を後ろに維持しているわけです。

スポーツだと、いわゆる「体幹」のイメージが強いと思います。

その働きは、非常に多くの場面に及びます。

 

走る時に、一瞬ではありますが、前屈みになる時間があります。

その時に姿勢を起こすのが、脊柱起立筋です。

 

跳躍動作では、跳ぶ瞬間に身体を後ろに反らす瞬間があります。

その時に力を生み出すのが、脊柱起立筋です。

 

他にも、スキーやスノーボードでは空中姿勢の維持

柔道やレスリングでは相手を持ち上げるパワーの源になっています。

主な作用は、頚部から体幹の後屈です。

反対の作用:腸腰筋

片側だけが収縮すると、体幹の側屈・回旋に作用します。