なんだか難しそうな名前ですが、膝の内側にある靭帯が損傷したことをいいます。
その靭帯が切れていれば、内即側副靭帯断裂、切れてないけど、痛めたときに着く名前が内即側副靭帯損傷です。膝の内側が伸ばされたときに起こります。
膝の内側を押すと痛いような症状が出ます。膝を伸ばすときや、曲げるとき、あぐらをかく動作で痛みます。初期は熱感を帯びたり、腫れ上がることもありますが、大きく腫れ上がることは少ないようです。10代から20代のスポーツで発症することの多い痛みです。
ランナーの膝の内側の痛みで、この症状と間違えやすい痛みに鵞足炎(がそくえん)や、半月板損傷があります。「痛いけど、ジョグはできる」 そんな方は “鵞足炎(がそくえん)” を参照してください。
内側側副靱帯損傷は、一度の原因で起こる怪我と考えて良いと思います。鵞足炎は、繰り返される膝へのねじれる方向によって傷ついた鵞足部で炎症を起こす疾患と私は考えています。
似ている痛みでも、原因や対策が全く違うことがあるので注意しましょう。
膝の外側が痛い時は、腸脛靱帯炎(ランナー膝)を参考にして下さい。
膝が中に入る走り方をすると痛めます。(ニーイン)
ラグビーやサッカーなど激しいタックルで膝に直接強い衝撃を受け、膝が不自然な方向に曲がり損傷する接触型と無理な体勢からの方向転換やジャンプ後の着地の瞬間に損傷する非接触型があります。
膝の内側側副靭帯損傷を起こす原因の一つに、シューズのグラつきがあります。
まぼろし工房では、シューズのグラつきを防ぐ靴下を研究しています。(特許取得)
足の裏にある特許取得のインソール構造で、シューズを履いているときも、履いていないときも膝のグラつきを少なくします。
「痛くて地面に足を着くことができない」そんな痛みがある時は、すぐに病院を受信して下さい。直後は動かしても痛くなくても、30分ほどたってから痛みが出ることもあります。
縫合が必要な重症なものもあれば、安静と冷却、固定だけで様子を見る場合の二つがあります。
隔離骨折や他の靭帯損傷、半月板損傷を合併することも多いので、早めに整形外科への受診をお勧めします。
ケガをした直後から炎症の強い2~3日は、患部を十分に冷やすことで炎症反応(痛みや腫れ)を抑えることができます。 筋肉痛のときは3~4日して痛みのピークを越えたら、温めて患部の血行を促すことで回復を早めますが、靱帯損傷や手術の後は2~3週間温めないほうが良いでしょう。
基本的には膝伸展位での固定が第一で、マッサージや低周波はその後の治療です。
固定期間やその後の装具の装着は損傷程度によります。
2週間以内に適切な治療をしない場合、ゆるいまま治癒することが多いようです。
一般的に痛みがとれるまで、1~2週間程度のアイシングと、固定をし、痛みがなくなればリハビリ後、スポーツの復帰となり、手術をすることは少ないのですが、内即側副靭帯だけでなく、半月板や関節包など、同時に損傷しているときは手術になる場合が多いようです。
Ⅰ度は痛みが取れるまでサポーターやテーピングで固定し、押しても痛みが無くなったらスポーツに復帰可能です。1週間程度でしょう。
Ⅱ度は1~2週間程アイシングや低周波等のリハビリを行い、その後内転筋の筋トレを開始し3週間で軽いジョギングなどの直線的な運動が可能になります。筋トレは続け徐々に運動量を上げて行き、サイドステップやダッシュをした時に痛みや不安感がなければ受傷後平均6週間で復帰可能です。もちろんこの間もテーピング等の固定が必要です。