●膝の内側に出る腱の痛みです。
一般的に使いすぎにより筋肉が硬くなって起きる痛みと言われていますが、私はそれだけとは思いません。骨格のアライメントの悪さや、痛みのある脚の反対の脚の動きが影響していると思っています。
レントゲン検査・MRI検査で骨や靭帯、半月板などに損傷がないか検査します。
痛い所の腱が伸ばされると痛みが増強するので、急性期はサポーターやテーピングなどで可動制限を行うことも有効ですが、根本解決に至ることは少なく、なぜ?その痛みが起きているか、異常がある動きの原因を探り、解決していく事が必要です。
●膝関節のアライメントの不良がある場合は、アライメントの修正が必要になります。
歩行やランニングで、立脚期(片足で体を支えるタイミング)で、支持足(支える側の足)の動きに問題があると、
骨盤の動きが正常に行えず体が傾いたり、体幹が捻れた状態が発生します。その動きに体が瞬時に反応し、カウンター・ムーブメントが発生、遊脚側の脚が正常な動きが行えず、膝を捻ってしまいます。
ですから、鵞足炎の痛みを治療する時は、痛みがある側の足だけに留まらず、全身の体の動きを見て正常に戻す必要があるのです。