ミクリッツ線が膝の中央を通るなら、脛骨(スネの骨)の内側と外側に均等に荷重がかかる為、問題がありません。しかし、膝関節の内側や外側を通るときは、ミクリッツ線が通過する位置に負担がかかり、膝関節に摩耗や変形が生じ必要以上の荷重がかかります。
ミクリッツ線が乱れると
ミクリッツ線が乱れによって起きる疾患はたくさんあります。
逆の言い方をすれば、ミクリッツ線を整えない限り、痛みは繰り返す、もしくは関節の歪みを体が受け入れることによって、痛みはなくなったとしても、体のバランスは崩れ、一度崩れ始めた体の構造はさらなる体の歪みを引き起こし、様々な痛みを引き起こします。ミクリッツ線を整えることが不可欠です。
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ミクリッツ線が乱れる原因は主に三つあります。一番多いのが、膝関節の捻じれです。二つめは足関節のアライメントの乱れから影響される上向性の運動連鎖によるものです。三つ目は腰を含む上半身のアライメント異常から影響される下降性の運動連鎖です。