大臀筋/だいでんきん

立位を支える

大殿筋は骨盤(腸骨・仙骨)から大腿骨の外側に付着する筋肉です。

腸脛靱帯という靱帯をご存じの方も多いと思います。

腸脛靱帯は、大殿筋と大腿筋膜張筋によって構成されています。

 

スポーツだけに限らず、大殿筋はあらゆる場面で活躍しています。

 

日常生活では、歩く走る股関節の位置を保って姿勢を維持する・・・ 

 

 

スポーツでは、ランニング時のイニシャルコンタクト

バレーやバスケでのジャンプ

ピッチングや相撲などでの踏み込み・・・

 

気づかないだけで、

実に様々な場面で大殿筋は活躍しています。

主な作用は、股関節の伸展・外旋です。

ハムストリングスと協力して、強い伸展能力を発揮します。

 

同じ作用:ハムストリングス

反対の作用:腸腰筋大腿四頭筋大腿筋膜張筋



走るときの大殿筋の動き

 

大殿筋(だいでんきん)は、お尻にある大きな筋肉です。走るときには、着地の衝撃を受け止める役割と、前に出た足を引き戻すような動きで体を力強く前に押し進めます。

 

※大殿筋(だいでんきん)が使われる足の角度(右足)



大殿筋を使った着地

大臀筋はとても大きな筋肉です。ランニングをする時は、着地の時に大きな衝撃が体に伝わります。大臀筋にはそれに耐える力があります。

大臀筋を使った着地をする為にはイニシャルコンタクトの時の足が、胸骨(胸の骨)より前に出ている必要があります。

着地の足が胸骨より後ろで地面に着くと、着地の衝撃は大腿筋膜張筋で受け止めてしまったり、大腿四頭筋で受け止めることになります。

大腿筋膜張筋や、大腿四頭筋は地面をプッシュする為にも使うので、結果オーバーワークとなり、腸脛靭帯炎やオスグッド、鵞足炎、膝の痛みに発展することが多くあります。