
重量が片足250g~350g程度のジョギングシューズでも
800km~1000kmと言われています。
それは二日に一回使用した場合で、毎日使用した場合、
560km~800kmで寿命を迎えるようです。

実際に、800km未満で寿命がきたウェーブライダーを見たことがあります。
(ウェーブブレードに傷が入っています)
新しいシューズと、古いシューズを履き比べてフォームを観察しました。

どちらも同じ ミズノ ウェーブライダー21、サイズも同じ25cmです。
ピンク色のシューズが古いシューズ、黄色いシューズが新しいシューズです。
走行距離は1400km程度です(10か月)。
履き比べてフォームを観察しました。
まずは左の着地から
●左のボトムディスセンターです

古いシューズは
- つま先と膝の向く方向が違います。左の膝を捻りました
- 右の腰が沈みました。沈んだ体を持ち上げる為、体力は摩耗します。
- 正中線より左に傾きました。
先に申し上げると、
この後、反対の膝、足首も捻ります。
膝、足首を捻るメカニズムを解説します。
左のプッシュです。

古いシューズは
- 左に大きく傾きました。
- 左の腸脛靭帯のラインが屈曲しているので、腸脛靭帯炎、膝の外側の痛みなどは引き起こしやすい位置関係です。
- 膝が落ちた分だけ膝を捻じってからのキックになります。本来は蹴らなくても良いタイミングです。
これによって体力の摩耗、スピードの摩耗を引き起こします。
●右足のイニシャルコンタクトです。

古いシューズは
- 体の進行方向が真っ直ぐに向いていません
(へそが右前に進もうとしているのに、上半身は正面を向こうとしているので腰が捻れます)
- 右足の踵が体の中心軸を踏みました。
●右のボトムディスセンターです。

古いシューズは
- つま先と膝の向きがちがいます。膝を捻っています。
- 足首が若干倒れ込みました。
- 腰の位置がブレました。
※ “軽いジョグ”は、力が抜けている分、膝を壊しやすいのも特徴です。
これらの痛みに対し、キネシオテーピングを施す医療機関をよくみかけますが、
捻じれの外力はテープでは止まりません。
●左のイニシャルコンタクトです。

古いシューズは
- つま先が外を向きました。
- 体に捻じれが発生しました。
以下 同じサイクルを繰り返します。
いかがでしたか??
●安定性あっての運動性です。
目標に向かって努力することは、素敵なことですが、安定性あっての運動性です。
ボロボロの体になる前に、ボロボロのシューズは交換しましょう。
●故障には必ず原因があります。

故障の原因が、シューズだけとは限りませんが、体だけでもありません。
どこか痛む、タイムがでないなど、原因の解明をすることのない治療、トレーニングは
合理性を欠くものです。 悩んでいる方がいましたら、お気軽にご相談ください。