症例M006A│踵挙上方向とインターナルローテーション発生の関係(画像観察記録)

症例107/観察日:2025年11月

【目的】

 

立位およびつま先立ち動作における、一般的なスポーツソックスとラクちんソックス着用時の踵挙上方向・アーチ形状・下肢回旋動作の違いを観察し、
インターナルローテーション発生のメカニズムを明らかにする。


【観察画像】

 

  • 市販ソックス:踵が斜めに上がる(外側上昇)

  • ラクちんソックス:踵が垂直に上がる

 

 

【結果と考察】

踵が斜めに上がるということは、煽り運動が成立せず、重心が小指球から母指球へ移動できていないことを意味する。
重心の旋回が不十分なため、上半身が代償的に回旋し、結果として**脛骨が内旋(インターナルローテーション)**する。

脛骨の内旋により、舟状骨は内側へ押し出され、ヒールリフト時にアーチが低下する現象が確認された。
この状態では推進力の低下、距骨の不安定化、足部全体の強度低下が生じる。

これは、症例106「立位静止時におけるスポーツソックス着用による足アーチ構造の変化」における
内側・外側アーチの膨隆所見と一致する。


【臨床的示唆】

  • インターナルローテーション発生は、立位片足での踵の斜め上昇に起因する。

  • この現象は、足底腱膜炎・有痛性外脛骨・外反母趾・内反小趾などの共通トリガーとなる可能性がある。

  • ランニング時のニーイン・トゥーアウトも、この下肢回旋連鎖により生じると考えられる。

  • よって、立位片足でのローテーションを防ぐ設計こそが、着地時の舟状骨倒れ込みを防ぐ鍵である。


【添付資料】

 

  • 足底アーチ変化画像(症例106より引用)

  • 踵挙上比較(市販ソックス vs ラクちんソックス)

  • 片足立ち動作・体幹回旋比較(オレンジシャツ被験者)