私たちは
ある盲点に気づきました。
たとえば、こちらをご覧ください。
「背伸びをしたときの、かかとの上がり方」──
それだけでも、靴下によってこれほど違いが出るのです。
素足と靴下着用時の
片足立ちの違いの例です。
つまり──
立っているときも、歩いているときも、
靴下によって、
重心がズレている可能性があるということです。
「私には筋力がない」
「もう歳だから仕方ない」──
そう感じている方の悩みも、
その裏を返せば、
“足が元気に動いてくれさえすれば解決できること”が、
意外と多いのではないでしょうか。
私たちが目指したのは、何か特別なパフォーマンスを引き出す靴下ではありません。
まずは、“当たり前のことが、当たり前にできる”靴下を作る必要がありました。
片足で立つ。
まっすぐに蹴り出す。
足の指が自然に使える──。
そういった、ごく基本的な動作を邪魔しない靴下。
それが「ラクちんソックス」です。
健康な方には、少し大げさに聞こえるかもしれません。
ですが──
「この先どうなってしまうのだろう」
そういった不安を抱えている方が、世の中には本当にたくさんいます。
もし、履いている靴下が、立ち姿勢や歩行の不安定さを生んでいるとしたら──
それを見直すことは、人生の質を守ることにつながるのです。
今、ラクちんソックスは、
歩行不安のある高齢者の転倒予防研究にも使われ始めています。
グラつきを減らすために、
みんなで知恵を出し合い、時間をかけて作ってきたこの靴下。
それが、少しでも誰かの「安心」につながることを、
私たちは、心から願っています。
【用語】A003