ランニング中に腰が落ちるフォームは、
「筋力不足が原因」と言われることが多いものです。
しかし実際には、空中姿勢(フライ)がわずかに曲がることで、
着地の瞬間に足や膝をねじる動きが生じ、
その結果としてフォームが崩れ、腰が下がって見えるのです。
多くのランナーが「筋肉をつける」「重心を整える」「着地位置を意識する」
といった方法を試みますが──
それらを決めているのは、実はトゥー・オフ(蹴り出し)の瞬間に起きる反対側の足の動きです。
この症例では、その仕組みを実際の動画データを用いて、
メディカルトレーナーの視点から詳しく解説します。
腰が落ちるとは
「腰が落ちる」とは、ランニング中に腰の位置が下がり、体の重心が沈んでしまう状態を指します。
普通に考えれば
よく、腰が落ちるのは、筋力不足のことを言われていますが、それはレース後半の話で、走り始めから、腰が落ちているのは、くるぶしの高さが落ちているからではないでしょうか?
真面目な話を書く前に
はじめから膝が落ちるランニングソックスは
筋力やランニングフォームの話をする以前の問題
片足で立つだけで、
くるぶしの高さが落ちるソックスは、
筋力やランニングフォームの話をする以前の問題ですから、
まず基本的なところから見直されると良いと思います。
はじめから発生するトゥーアウト
つま先が外を向く動きのことを、運動用語で「トゥーアウト」といいます。
つま先が外を向くと、くるぶしの高さは低くなります。
ただ履いて歩いただけで、トゥーアウトを起こすランニングソックスはで走るとき、
それは、腰が落ちるしかありません。
もし、その靴下で、腰が落ちないように走れたら、それは間違ったランニングフォームです。
ランニングで腰が落ちると損な理由
重心が一度沈むと、再び体を持ち上げるために余分な筋力を使うことになり、
結果として足の筋肉や関節に大きな負担がかかります。
ランニングの腰落ちをなぜ?防ぐことができたのか?
実際の動画データをもとに、ランニング中の腰落ちを防げた理由を、
メディカルトレーナーの視点からわかりやすく解説します。
※本研究は個人差を含み、効果を保証するものではありません。
※本資料はまぼろし工房ラボによる観察結果を基に作成しています。
トゥ・オフの重要性
トゥ・オフとは、蹴る足のつま先が地面から離れる瞬間のことを指します。
ラクちんソックスは、
そのわずかな一瞬──トゥ・オフの瞬間に、
**「真っすぐ打ち上げる」**ことに特化して設計された靴下です。
実はニーイン・トゥーアウトは空中から始まる
写真左では、引き上げた脚が内側に入っています。
まっすぐに振り上げられないのは、
股関節の動きが悪い・内転筋が硬い──
そう考える方も少なくありません。
しかし、歩行やランニングにおける体の動きの7割以上は、
体の仕組みによって無意識に行われているのです。
写真左のように体が外へ傾けば、
意識しなくても脚は自然に内側へ入ります。
これは、人の体に備わった自然な反応です。
問題は“筋肉”ではなく、傾きを生み出す足の支えにあります。
フライ(空中姿勢)が曲がると着地は曲がる
空中で体が傾くと、着地の脚は斜めに着きます。
つま先の向きが進行方向とずれることで、膝や足首にねじれが生じます。
落下した体重を支えるには無理のある姿勢となり、
結果として右の骨盤が下がります(写真左)。
右足の接地から、着地までの腰が落ちる様子を比較しました。
上記の内容を踏まえて、
右足の接地から着地までに起こる腰の落ち方の違いを比較しました。
左足も同様です。
市販の靴下では、
キックする足(後ろ脚)がまっすぐに蹴り出せず、
その結果、空中姿勢が傾いています。
キックが曲がり、フライが傾いたことで、
着地の足がずれました。
その結果、体を支える軸が崩れ、
腰が落ちる動作が生まれました。
まとめ
靴下の違いによって、
腰の沈み込みに明確な変化が観察されました。
この結果は、トゥ・オフ(蹴り出し時の足)の動きが、
ランニング中の腰の沈み込みを生じさせる主要因の一つであることを示唆しています。
