症例G004│大学生陸上部のシンスプリント(疲労骨折)

大学陸上部に所属する学生。
左の内スネ(脛骨内側)に繰り返す痛みがあり、病院を受診しました。

 

 

レントゲン検査の結果、疲労骨折と診断。


約1ヶ月の休養を経て、再び走り始めた際のフォームを観察しました。

(足のアーチはハイアーチでした)

 

 

痛む足の方に、“足首の倒れ込み”が観察できました。


 下の画像は、**素足(左)とシューズ着用(右)**で走ったときの比較です。

左足に注目してください。

 

シューズを履くと、足首が内側へ倒れ込む動きが出ています。
これがいわゆる「プロネーション(足首の倒れ込み)」です。

 

素足では正常な動きなのに、

シューズを履くことで余計なねじれが生じていることがわかります。

 

  

 

 

 👇 “足首の倒れ込み”の意味が分からない方はこちらへ

 

 ▶今さら聞けない│足首の倒れ込みとは

 

 

 

 

素足で走ると正常・シューズを履くと異常


 下の映像は、同一人物・同一条件で走行した際の比較です。

 

 

👣 左:素足での走行
👟 右:シューズを履いた走行

 

 

今回の内スネの痛みの原因.その一

以上の比較から、
今回の内スネ(脛骨内側)の痛みは、
シューズによる影響が関係していると考えられます。

 

 

 

体そのものの異常ではなく、
履くものによってフォームが崩れていた」というケースです。

 

 

シューズを変えるだけで痛みが再発することもあるため、
フォームを疑う前に、道具の影響を確認することが大切です。

 

 

 

 

エビデンス公開への思い


このようなデータを公開することで、
医療、そしてトレーニングの世界が
少しずつでも未来に向かって進化していくことを願っています。

ラクちんソックスを使うと、足首の倒れ込みが収まりました。


下の映像は、同一人物・同一条件で撮影した比較です。

左:通常のシューズのみ
右:ラクちんソックス+同じシューズ

 

 

ラクちんソックスを使用すると、

着地時の足首の倒れ込み(過回内)が明らかに減少しています。

 

 

 

 

※本研究は個人差を含み、効果を保証するものではありません。
※本資料はまぼろし工房ラボによる観察結果を基に作成しています。

 

 


着地する足の、スネの角度の違いに注目してください。


下の画像は、同一人物・同一条件で撮影した比較です。

 

スネが外側に倒れ込むほど、
結果として**足首の回内角度(プロネーション)**は強くなります。

 

 

 

ラクちんソックスを使用している方は、
スネの角度がより垂直に近づき、足首が安定しているのが分かります。

 

左の足首の倒れ込みが消失したエビデンスについて解説します。


これは、痛みがある足が地面に接地するときの一コマです。

 

下の画像は、痛みがある左足が地面に接地する瞬間を捉えたものです。

通常の状態(左)は、腰や肩のラインが回転しているのがわかります。
骨盤と上半身がねじれ、結果として左足が体の中心より内側に入りやすい姿勢です。

 

一方、ラクちんソックスを使用した右側では、
体幹の回旋が減少し、上半身が安定して真っ直ぐに進行しています。 

 

腰の回旋の違いに注目してください


左の画像では、右の腰が前、左の腰が後ろに回転しています。
この骨盤の回旋は、左足(痛みのある側)が体の中心線より内側に入る原因となります。

 

 

一方、ラクちんソックスを着用した右の画像では、
骨盤のねじれが抑えられ、腰のベルトラインがより正面を向いた姿勢になっています。

ロボットの模型の下半身を使って解説します。


右足のキックで体が回転すると起きる現象


 右足で地面を蹴ると、体がわずかに回転します。

すると骨盤の向きが変わり、足の位置関係にもズレが生じます。

 

下のイメージ図をご覧ください。

左の写真は実際のランニング映像、右はロボットの模型を使ったイメージです。

 

ベルトラインを正面に向けてみると


 

先ほどの姿勢(骨盤が回転している状態)のまま、
腰のベルトラインを正面に向けてみると──

 

 

前後の足を、かなり不自然な方向にねじって振り出していることが分かります。

 

ベルトラインを正面に向けて走ったときとの比較です。


左は通常の状態、右はラクちんソックスを使用した状態です。

 

 

ラクちんソックスを履くことで、
骨盤の回転が抑えられ、ベルトラインが正面を向いたまま維持されています。

 

以上のことを踏まえて、もう一度説明します


 

 右足で地面をキックすると、体は空中へ跳び上がります。

 

このとき──
腰がわずかに回転し、体の軸がねじれます。

 

 

腰のねじれによって、着地の足が内側に入りました


 

上半身が左にねじれた状態で接地を迎えると、


足を進行方向に真っすぐ振り出しているつもりでも、
結果として前に出した足が体の中心軸側へ入り込む動きが起こります。

 

 

 

その結果として──

着地で足首の倒れ込み(過回内)が発生しました。

 

【足元の拡大写真です】

 

左側の画像では、足首の形が歪になっています。

 

歩行やランニングの接地・着地は、
床までの距離が約1.5cmに近づくと、
意識による制御を離れ、体の反射で行われます。

 

 

 

 

 

つまり──
着地は自分でコントロールできない運動なのです。

 

 

「着地が悪いと足を痛める」
このことは多くのアスリートが知るところですが、
実際には空中姿勢の時点で着地の結果が決まっています。

 

そしてその空中姿勢を作っているのは、
反対の足の蹴り出し動作です。

 

まとめ


着地で倒れ込みが起きると、
多くの人は「痛い側の足」に原因を探します。

 

 

けれど実際には──

被害者は、痛みの出ている足。
加害者は、反対の足。

 

 

この記事を読んでいる方は、
すでに内スネの痛みで悩んでいるかもしれません。

 

 

痛む足のケアは病院に任せて、
反対の足のチェックをしてみましょう。