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ランニング障害を真面目に考える2017

 

中学生 陸上部 シンスプリント部位の痛み。

同時に、足底と舟状骨付近に痛みを訴える

時速 10km/h で走行すると 左足だけアーチが落ちる。


これを治すとこうなる。(時速10km/h) 


シンスプリントの痛みや、有痛性外形骨の痛みはなぜ起きるのか?

 

それが正しく解明されなければ、防ぎようもないし、治しようもないと・・・僕は思う。


教科書やネットで調べれば、キーワードになるのは、いつも“後脛骨筋”。

 

“シンスプリントの原因は?”とネットで調べると、

 

スネの内側に付着する筋肉の使いすぎで、硬くなって、骨膜を引っ張り、

耐え切れなくなると炎症が起き、痛み始める・・・・そんな事が書いてあります。

原因のその一つに、後脛骨筋の“硬さが原因”と言うならば、

 

遊脚期(足が宙に浮いている状態)での足の裏の向く方向は、

内側に向くと考えるのが自然ではなかろうか?

どちらでもいいけど、それらを見ることもなく、見ようともせずに治療していたならば、

・・・それは本気で治そうとしていると言えるだろうか?

 

シンスプリントの痛みを訴える患者さんの歩行、

ランを見ると、確かに遊脚期のつま先が、内側を向くものもある。

(take off)

遊脚期のつま先が内側を向くものを、仮に“II型”、外側に向くものを“Ⅰ型”とするならば、

 

シンスプリント部位の痛みや、舟状骨部位、足底腱膜炎部位の痛みを訴える人の歩行は、Ⅰ型が圧倒的に多い。  本当にマズイのはⅡ型だと思うのですが。

まず、圧倒的に多いI型から書いてみます。

 

take off での to out は、罹患側の足関節に問題がある場合もあるし、

膝関節、股関節、腰椎関節、それらのアライメントにも影響される。

 

また、反対側の、足に問題がある場合もある。 

同様に、 着底の時の toe out も、体全体のバランスによって引き起こされている。

 

一見、つま先が前を向いた正しい着底に見えても、


膝が中に回って入って着底しているならば、それは、つま先が外を向いて着底していると判断できる。

toe outで着いた足関節は、

正常な煽り運動が行えず、外に向いて残り、

足関節が正常に曲がらないまま、

体重の前方移動により

・・・後期骨筋群は引き伸ばされることになる。

筋肉と、骨が付着している部分が引きはがされ、壊れるか・・・


あるいは、下の方で骨と付着している部分が壊れるか。

 

だから、外を向いて着底するつま先を、 正しい方向に向けて着底できるように治す必要がある。 

●toe outを治すには

膝関節を治す必要がある場合もあるし、


足関節に原因がある場合もあるし・・・

股関節に原因があることもある。


前面コンパート(脛の前の方)や、外側コンパートに異常があるものもあるし、

足底内側縦アーチに問題があるものもあれば・・・

水平アーチに問題があるものもある。

上半身まで 問題がある場合もある。

上半身の動きは、下半身に大きく影響を及ぼすし、

下半身の動きは上半身に影響を及ぼしあう。

間違った体で、正しいフォームが出たならば・・・それは間違ったフォームだと思う。


本気で治すつもりなら、シンスプリントや、疲労骨折を治す時も、

トータルバランスで整える必要があると、僕はそう僕は思う。

 

また、本気で走るつもりなら、鍛えることと整えること。

どちらも学ぶ必要がある。

 

なぜならば、どちらも同じ“カラダのこと”だから。

 

シューズに原因がある事もある。

 


シューズの履き方や、インソールに問題がある事もある。