インソールは、とても有効なこともあります
でも、危ないことがあるのも事実です。
使うなら正しく使ってほしいと思うのです。
**「何のために使うのか」**を忘れてはいけません。
片足で立てなければ、それは「あなたにとって」危ないインソールです。
インソールの上に立ち、
片足で安定して立てないなら、
それは、他の人には良くても、あなたには合っていないインソールです。
下の画像は、医療でよく使われるアーチサポーターです。
医療関係者なら、おわかりいただけると思いますが、体がこんなに傾いて歩いたら、足底腱膜炎、後脛骨筋炎を悪化させるとは考えられないでしょうか?
足部の外反を、増強させてしまいます。
病院で作ったインソールでも危ないことが
オーダーメイドのものでも、病院のものでも──
シューズに入れて、
「片足で安定して立てないインソール」は、避けるべきです。
ミニバス_膝の痛みで来院した女の子の例
こちらは、ミニバスの女の子の例。
靴を履かないときは
正常に立つことができたのに
病院で作ったインソールを靴に入れると立てませんでした。
この靴で──
走ったり、跳ぶのは「危ない」と思います。
シューズはの中身は、もともと“平ら”ではありません。
ほとんどのスポーツシューズは、
内側のアーチが少し盛り上がった構造になっています。
そこにアーチサポートを追加したとき
アーチサポート付きのインソールを入れると──
内側が過剰に高くなり、靴底が斜めになることがあります。
また、シューズのクッション材は、
外側が沈み込みます。
そのとき、
内側が厚いインソールを入れると
靴の中の高低差は危険になることがあります。
道路も平らではありません。
道路や歩道のように、片側に傾いた場所を走ると、アーチサポート側が高くなりすぎる問題もあることを忘れないで下さい。
では、平らな靴の中に入れたときはどうなのか?
一般的に販売されているワークシューズ、靴の中が平らなもの、購入から二週間使用したシューズの中に、市販のインソールを入れて歩行を観察しました。
片足立ちの比較です。
時速2キロの歩行、左足の立脚期です。
市販のインソールを入れると、距骨が内側に移動し、スネが外に倒れる動きが強まりました。
何が言いたいか解りますか?
靴底の内側が高くなったアーチサポートの上で、足のアーチが低下しているということです。
中身が平らな、チアシューズの中に入れたとき
これは、足を痛めて他県から来院した中学生。主訴は後脛骨筋の痛みとシンスプリントです。
内側が厚いアーチサポートのインソールを病院からススメられて使用していた例です。
画像左がインソール有り。この状態で、ジャンプ動作を繰り返していました。
これは、本当に危ないから考えてほしい。
スポーツショップの店員さんにも考えてほしいこと
スポーツシューズにインソールを入れたことで、
シューズの角あたりを起こさないか?考えてほしい。
シューズには、最初から設計されたジオメトリーがあります。
ジオメトリーとは、「形」と「空間の関係」です。
シューズの中に、インソールを入れるために、大きめの靴を使うことで、シューズに設計された屈曲位置や、踵が地面に着く場所とタイミングが大きくハズレます。
その時に、そのインソールは本当に足に良いものなのか?
それでフルマラソンを走ったとき、
もしかして、取り返しが付かないくらい足を壊してしまわないか?
足が痛いひとに、良かれと思って勧めるなら、一度、深呼吸して考えてから、ススメてほしい。
スポーツシューズのアーチサポートの位置
スポーツシューズのアーチサポートは、サイドアッパー(布の部分)になります。
インソールの選び方
■まず、靴の中に入れて片足で立ったとき、安定して7秒間立てますか?
インソールなしの方が、安定して立てるようなら、そのインソールは安全か?病院で相談してみてください。
・次にインソールを入れて、つま先立ち(床から踵を1cmほど浮かせる)したときに、安定して立てますか?
・片足立ちでスクワットをしたとき、安定してできますか?
・片足で立ち、その場で軽く5回ジャンプして、同じ場所に落ちてこられるか?最後にピタッと止まれるか?
そんな所を、選ぶ基準の中に加えてみるといかがでしょうか?
👉️症例103│スポーツソックスとラクちんソックスによる舟状骨の位置比較(動画あり)
👉「プロネーションを防ぐ仕組み」のページもご覧ください。
足が“傾かない”理由を、図と症例で解説しています。
長年にわたり足の裏の痛みに悩んでいる方は社外のインソールを使っていることがよくあります。理由を聞くと、「広告で良いと書いてあったから」「お店の人が良いと言ったから」「病院で勧められたから」など理由は様々です。でも、今、悩んでいるんですよね?使っているインソールを床に置き、その上に片足で立ってみてください。もし安定して立てないようでしたら、そのインソールは他の人には良いものでも、あなたにとって悪いものです。インソールが悪いとは言っていません。そのインソールが悪いのです。インソールを使って良くなっている、改善を感じるようなら使うことを勧めますが、インソールを使って改善がみられないなら、そのインソールは検討した方が良いと思います。その理由は、インソールをスポーツシューズの中に入れるには、あなたにとって適切なサイズのシューズより、一回りおおきなシューズを使う必要があることです。これはシューズのドロップ角度(シューズの後ろから前にかけての高低差)が狂い、前のめりで走ることになります。前傾で走るということは足首の角度を深く曲げることになり、アーチの低下やトゥーアウトを促進し、足底腱膜だけでなく足全体に良くない影響を与えます。インソールをシューズに入れて片足立ちで立つことができるか?片足立ちでその場でジャンプして同じ場所に落ちてこれるか?また、最後にピタッと止まれるか?インソールがある状態と、外した状態で比べてみてください。

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