痛みがなくならないのはなぜ?


「足底筋膜炎と診断されたけど、足の裏の痛みがいっこうに良くなりません。」
「病院で言われたように、足の裏のマッサージやストレッチはしてるけど、痛みがなくならないのはなぜですか?」

マッサージやストレッチは大事ですが、原因となる普段の足の裏(足底腱膜)にかかる負担を減らさないと“痛みの追いかけっこ”になってしまいます。
足底腱膜炎を正しく理解しましょう

なぜ?足の裏の硬さが発生するのか?
そのメカニズムから説明しますね。
痛いときの足の裏
実際のランナーの足の例
こちらは、足裏の痛みで走れなくなっていたランナーの足の裏です。
両足で背伸び(つま先立ち)をしたところ──
かかとが斜めに上がっているのが確認できました。
本来、まっすぐ上がるはずの踵が傾いているということは、
足元のバランスが崩れ、足底筋膜に余計な負荷がかかっている可能性があります。

痛みが消えた後の足の変化
「もう、まったく問題なく走れています。」
──これは、実際に足裏の痛みから回復したランナーの声です。
そのときの足で背伸びをしてもらったところ、
かかとはまっすぐ、きれいに上に上がっていました。
足裏のバランスが整い、
無理なく蹴り出せる状態になっている証拠です。

かかとが真っ直ぐに上がらないと
歩く時にかかとが真っ直ぐに上げることができないと、足の裏の腱膜に負担がかかります。


気づかないうちに足の裏の筋膜に負担がかかり、
足の裏の筋膜は、小規模な切断と再生を繰り返し固くなります。
ひどくなると痛みを感じるようになります。
その時、足の裏の筋肉をストレッチしても、筋肉の部分断裂は治りません。

正しく歩けば
改善するってことでしょうか?


ラクちんソックスは、
痛みの原因を変えるための靴下です。
無理なく理想の歩きができる
素足のときは、つま先立ちしても踵が真っ直ぐに上がるのに──
靴下を履いた途端、踵が外にズレてしまう。
実は、これ…
よくあることなんです。

足底筋膜炎を改善する提案
この検査をしてみてください(所要時間2分)
もし、今使っている靴下で、片足で立てないものがあったなら、違う靴下を使ってみると良いと思います。
ラクちんソックスは、この問題を解決します。


ラクちんソックスとは?
特許を取得した独自の足裏サポート構造により、
足首の倒れ込み(過度なプロネーション)を防止。
無理なく、自然と理想的な歩き方へと導いてくれる靴下です。
痛みの原因を改善する靴下です。
危険なものが多いと思います。その根拠を説明します。

〈参考記事〉足底筋膜炎(足底腱膜炎)のリハビリテーション
足底筋膜炎を引き起こす原因
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オーバーユース
長時間の立ち仕事やランニングなどによる過度な負荷
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足アーチの崩れ
扁平足や過回内で足底筋膜へのテンション増加 -
ふくらはぎの柔軟性不足
アキレス腱・腓腹筋・ヒラメ筋の硬さによる負荷集中 -
不適切な靴・ソックス
クッション性・サポート力不足や安定性を損なう素材 -
外傷的要因(装具の過剰サポート)
アーチサポートやフレームが足底を突き上げる -
体のアライメント不良
仰向け時のつま先向きの左右差や外側向き変形 -
膝のアライメント不良
片足スクワットでニーイン/ニーアウトが発生 -
シューズの履き方不良
インソールからの足跡のはみ出し -
腕振りの誤認
肘を後ろに振りすぎる前かがみ動作 -
腕振りの勘違い(上半身捻り)
肘引き時の上半身回旋によるトゥーアウト誘発 -
ランニングシューズの摩耗
ソールの偏摩耗やトレッド劣化による不均一グリップ -
シューズの熱劣化
夏場長時間でクッション材が柔らかくなる -
内反小趾・寝指
小趾の内反や指伏せ状態による可動性制限 -
厚手ソックス
グラつきの誘発 -
五本指ソックス(踵の不安定)
踵上がりの阻害 -
高機能ソックスの凹凸
サポーター部や滑り止めの偏摩耗・位置不一致 -
外反母趾
親指変形による真っ直ぐ蹴り出せない -
単一練習メニュー
同じ動作繰り返しによる局所的慢性ストレス
以上を別スレッドにまとめました。
運動における原則
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使用用具(靴・ソックス・シューズ) はあおり運動を阻害しないものであること
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腕振り はあおり運動を促進し、阻害しない動作であること
改善方法
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関節可動域の改善
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ショパール関節・リスフラン関節・MP関節のセルフモビライゼーション
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ふくらはぎおよび足底筋膜のストレッチ(壁ストレッチ、タオルストレッチ)
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筋力・バランス訓練
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カーフレイズ、タオルギャザー、バランスボード指立て
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片足スクワットで膝・足首アライメント確認
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適切なフットウェア選定と調整
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アーチサポートインソールの見直し(過剰サポート回避)
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シューレース適正化:締め具合、材質選定
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摩耗したシューズや熱劣化したクッション材の交換
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動作修正
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正しいあおり運動(トゥーイン→トゥーアウトの流れ)指導
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腕振りのフォームチェック:前かがみ・捻り走行の是正
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体幹・姿勢強化
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肩甲骨・腰回旋の左右バランス訓練(ツイストドリル)
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スタミナ強化:インターバルトレーニングでフォーム維持力向上
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ウォームアップとリカバリー
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十分な準備運動(動的ストレッチ)
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運動後のアイシング・マッサージ
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専門的介入
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テーピングやナイトスプリントによる夜間牽引
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理学療法士による評価と手技療法
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🦶 ランナーの足底筋膜炎、改善の基本方針
✅ 前提:「炎症」ではなく「使い方のエラー」
多くのケースで、原因は足底筋膜そのものではなく──
「足のアーチ構造が崩れていること」と、
「着地の衝撃が分散されていないこと」にあります。
🎯 改善のポイント(シンプル版)
① 足のアーチを潰さない
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適切な靴下(例:ラクちんソックス)
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インソールはむしろ危険になることも。→ 片足立ちで安定するかが判断基準
② アキレス腱ストレッチ(24秒)
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回数より、質と姿勢
③ 前脛骨筋と後脛骨筋のケア
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走行後のマッサージ or セルフリリース
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足首の動きを支える筋肉が硬いと、足底に負担集中
④ 足の使い方を変える
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小指が開けること(地面をつかむ機能の回復)
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踵がまっすぐ上がる動作(正しい蹴り出し)を意識
💡 もし時間があるなら…
✍️ セルフチェック
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素足で片足立ち:足首のアライメント不良
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五本指ソックスでかえって不安定になるなら、逆効果
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靴を履いて、「シューズの中で足が前後左右にズレる」なら→靴選び・履き方を見直すべき
🚫 よくあるNGアプローチ
最後に一言✨
「足底筋膜炎」は、痛みの名前であって、原因の名前ではありません。
原因は、「構造」と「動き」にあるのです──。
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