外反母趾を自宅で改善するオススメのリハビリテーションが何かあれば教えて下さい。

外反母趾を正しく理解しよう。
テーピングで指を外に広げたり、
器具で無理に指の間を開いたとしても、
親指が内側に押しつぶされる原因となる“誤った動き”が改善されない限り、進行を止めることはできません。

本当の原因は──歩くたびに親指が内側に押しつぶされる「動き」にあります。
その動作を見直さなければ、改善にはつながらないのです。

まぼろし工房のラクチンソックスは、
足の親指を内側に捻じる動作を改善するために作った靴下です。

外反母趾になる理由
外反母趾に悩む多くの方は、
実は内反小趾も併発しています。
内反小趾(ないはんしょうし)とは、足の小指が親指側(内側)に曲がって変形する状態です。

内反小趾があると、
つま先立ちをしたときに
かかとをまっすぐ上に上げることができません。

外反母趾になる理由
かかとを真っ直ぐに持ち上げることができないと、
歩くたびに、
足の親指が外反母趾の方向に
ねじれてしまう動きが生まれます。
やがて骨の変形をおこします。
外反母趾を防ぐためには
その反対に──
足の小指が正しく機能するようになると、
歩くたびに、悪い方向に捻れていた親指の骨(中足骨)が
正常な動きを取り戻し、
親指への過剰な負担が軽減されるのです。

つまり、小指が開くことができない靴下は、“”外反母趾になりやすい“”といえるでしょう。
外反母趾を改善するためのリハビリテーション
ここでご紹介するのは──
外反母趾の進行を防ぎ、
正しい歩行を取り戻すために、
足の小指の機能を回復させるリハビリテーション方法です。
実際のリハビリの様子を見ながらご説明します。
ここで使っているのは、
市販のエクササイズ用の器具ですが──
丸めたバスタオルや、テニスボール、ストレッチローラーなどでも代用可能です。
特別な道具がなくても、すぐに始められますので、
ご自宅でも気軽に試してみてください。

足の基本姿勢について
1)まず、足を肩幅に開いて立ちます。

2)つま先を前に向けます

つま先は、まっすぐ前を向けましょう。
ここでの「つま先」とは──
親指ではなく、人差し指の方向です。
つまり、ほんの少し内股気味になります。
3)かかとの間にボールを挟みます

4)ボールを落とさないように、つま先立ちをします。

壁に手を添えてもかまいません。
かかとをまっすぐ上げることを意識し、
小指が開く動きを感じながら、つま先立ちを行いましょう。
ゆっくりと10回を1セット、一日に3セットほど続けてみてください。
■効果の検証
リハビリを行う前のつま先立ちです。
・かかとが斜めに上がりました。
・小指が開きませんでした。
・指の向きが不揃いで、指の間に隙間が空いてしまいました。

リハビリ後のつま先立ちです。
小指がわずかに開き、指の向きが少しずつ整いはじめました。

走った時の親指の違い
足の親指が、外反母趾側に潰されなくなりました。

かかとが真っ直ぐ上げられること
靴下を履いた状態で、
**かかとをゆっくり上げる“背伸びの運動”**を、
ぜひ日常に取り入れてみてください。
