高齢者の歩行の研究


──前かがみになるのは、筋力のせいだけじゃない?

歩行中に前かがみの姿勢が目立ってきた方から、
よく聞こえてくるのは、こんな言葉です。

 

 

「私、筋肉がないから…」

 

 

たしかに、それも一因かもしれません。


ですが──

 

私たちが変えたかったのは、

 

 

 

 

 

私たちが変えたかったのは──


問題を解決するどころか、
人々をあきらめさせてしまうような「常識」そのものでした。

 

 

 

高齢者の歩行が「前のめり」になってしまうのは、なぜ?


  

 

ある70代の男性に、
普段使用している安全靴を履いて歩いていただきました。

 

 

すると──

靴下を変えただけで、歩くときの姿勢に大きな違いが現れたのです。

 

 

 

つまり、
「前かがみになるのは、年齢や筋力の問題だけではない」
ということが見えてきました。

 

 

前かがみ歩行を後ろから見ると


  

歩行を同じタイミングで後方から撮影し、
その映像を用いて──

 

0.06秒ごとに身体の揺れを数値化しました。

 

 

グラフの見方


このグラフでは、歩行中の身体の揺れを比較しています。

 

 

  • 青い線:市販の靴下を着用したときの揺れ 

  • 緑の線:ラクちんソックス着用時の揺れ

 

 

同じ人、同じ条件でも──
靴下の違いによって、体のブレに明らかな差が生じることが確認されました。

 

 

 

正常な歩行とは?


  

正常な歩行における体の傾きについて

 

──体の傾きとその意味

 

 

人が歩くとき、身体はわずかに左右に揺れながら前進します。
その揺れの角度は、正常であればおよそ2.5度前後

 

 

しかし、角度が大きくなると…

  • 腕を開く

  • 身をかがめる

  • 猫背になる

 

といったバランスを取るための代償動作が、無意識に現れます。

 

 

📉 傾きが大きくなると起きること


 

  • 猫背になりやすくなる

  • 足や腰への負担が増える

  • 歩幅が小さくなる

  • 転倒のリスクが高まる

 

 

 

歩くという動作の正体は「片足立ちの連続」


歩行中、私たちは必ず一瞬、片足で体を支えています。

 

 

 

 

つまり歩行とは──
**「片足立ちの連続」**なのです。

 

 

ラクちんソックスのアプローチ


ラクちんソックスは、筋肉を増やすものではありません。
しかし──

 

片足立ちの安定性を高める構造によって、
歩行時に前かがみになりにくくし、
重心のブレを整えることで、
姿勢や動作をスムーズに導きます。

諦めの悪い靴下


ラクちんソックスは
何かを治す医療器具ではありません。

 

でも、
歩くときのグラつきを減らすことで、
体にかかる余計な負担を減らし、
人を前へ進めるための研究を、私たちは続けています。

 

 

 

■脊柱管狭窄症に対する有効性検査の様子■