くるぶしにシューズが当たる
ご質問:
「左側だけ外くるぶしの下の所にシューズが当たって痛みます。これはシューズが合っていないからでしょうか?」
A. 左に傾いて走っている可能性があります
片足だけに痛みが出る場合、単にシューズの問題ではなく、走り方や体のバランスに原因があるかもしれません。以下をご確認ください:
- 左に傾いて走っていませんか?
- 左足にニーイン(膝が内側に入る動き)がありませんか?
両足ともシューズが当たる場合は、シューズが合っていない可能性がありますが、片足だけの場合、体の左右バランスが崩れている可能性があります。これは故障の前兆、あるいは既にどこかに負担がかかっているサインかもしれません。
左右のシューズが当たるのでしたら、シューズが合っていないことが考えられますが、片方だけ当たる場合、故障する前兆、もしくは既に体が壊れているかもしれません。
シューズが当たるのではなく、単純に外くるぶしの下が痛む場合も同様です。
使用していたシューズはHOKA クリフトン 7でした。
それほど硬いシューズでもなく、むしろ柔らかい部類のシューズです。
シューズが当たらない方の右足の立脚期です。
踵の中心に赤い線を入れました。左に傾いています。
ニーインは観察できませんでした。
正常なランニングフォームでは、頭の位置は身体の中心線にあり、左右に約2.5cm程度しか動きません。これが崩れると、身体が傾き、足首やくるぶしに余分な負担がかかります。
左足の着地時には、踵(かかと)が内側に入りすぎ、結果的にシューズの縁が外くるぶしに当たっていました。
続いて左足(シューズが当たる方)の立脚期です。
頭の真下に踵(かかと)の中心があります。計測は時速6km/hです。
6km/hで走った場合、頭の真下は内くるぶし付近になるものですが、着地の位置が内側に入りすぎています。
着地の位置が内側に入りすぎていると、腸脛靭帯炎や内脛の疲労骨折を好発するので注意が必要です。
●左右の足を拡大してみます。
左側だけ、シューズの縁が外くるぶしに当たっています。
●シューズが当たる方の反対の足
シューズが当たる方の反対の足(右足)のシューズを、しっかりセットし直しました。
(左はそのままです。)
走りはどう変わるでしょうか??
シューズが当たらない方の足の立脚期です。
体の傾斜は無くなりました。
右足のシューズを絞めなおしただけですが、体の傾斜は無くなりました。
反対側の足のシューズをセットし直しただけですが、シューズは当たらなくなりました。
骨と痛みの関係
足首の骨が正しく動かない場合、骨同士がぶつかり合い、痛みを生じます。シューズ選びも大切ですが、まずは体の傾きがないか注意してください。
足首の骨はこのようになっています。
体が傾いて走っていると、骨と骨がぶつかり合い、痛みがでます。