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アキレス腱炎について思うこと


アキレス腱炎の原因は、カーフ筋(ふくらはぎの筋肉群)が硬い為に起こります。 

 

そのため、接骨院や治療院に行けば、アキレス腱のストレッチや、

カーフ筋を柔らかくする治療が行われるのが普通です。

 

しかし、“なぜ?アキレス腱に負担がかかっているのか”が問題なのです。

 

 

 


アキレス腱炎の痛みを訴える患者さんの立ち姿勢を見れば

 

殆どの場合がこのようにに立ちます。外くるぶしに垂直のレーザーを当てると、レーザーは膝の裏を通過します。


 

膝を少し曲げたような形で立ちます。

 

少し膝を曲げて立っているということは、立っているだけでもアキレス腱ストレッチと同じ原理で、

カーフ筋には伸ばされる力が加わりアキレス腱に負担がかかっています。 


カーフ筋群(ふくらはぎの筋肉)は主に足首を伸ばす動きに使われます。

 

そのため、アキレス腱炎などの痛みの原因は、ジャンプ動作や、地面を蹴る動きをやりすぎて、ふくらはぎの筋肉が硬くなり発生すると思われがちです。

 

 

 しかし、そうではありません。

 

仮に、カーフ筋群が硬くなっているのならば、足首を極力曲げず、

膝も曲げず、棒のように立つのがスジではないでしょうか?

 

 


アキレス腱炎の原因は、衝撃系や、プロネーション系を除けば、カーフ筋群の硬さが原因ではありません。

アキレス腱の痛みや、カーフ筋群が硬くなるのは、単なる結果であって、

問題は、なぜ?カーフ筋群が硬くなり、アキレス腱微細断裂を起こさせるか?って事だと思う。

 

 

アキレス腱炎を訴える患者さんのカーフ筋を触ると、実際に硬さ張りが触知されます。

アキレス腱炎を治すには、カーフ筋群のストレッチや、マッサージは有効だと思います。 



 カーフ筋群の主な役割りは、背伸びをしたり、ジャンプする動きや、走る歩くときに

体を前に押し出すような動きです。しかし、実際はそうではありません。

 

走る、ジャンプするなどで使う主動作筋は、太もも前面の筋肉帯や、お尻の筋肉です。


 

 

太もも前面の筋肉や、大腰筋、腸骨筋の硬さがあればこの姿勢をとることになります。

 

また、そこに硬さが無くても、股関節に絡む深層筋やハムストリングに硬さがあり

トゥーアウト(つま先が外を向く様子)で立てばこの姿勢はうなずけます。



3分で前屈を柔らかくしてみました。

 

 

 

 

 


背中の動きを良くしただけで、人の体の立ち姿勢はこう変化します。

 

くるぶしの真上に腓骨頭がのるようになりました。

 

 

 

 

 

 


横から見た時の人の体の軸は・・・くるぶしの上腓骨頭が乗るのが理想なんだと思う。

結局、アキレス腱の痛みだけでも、全身のエラーを治すのは、最も有効な手段と言えるでしょう。