トゥー・イン(tue in)
お子さんの歩き方や走り方で
「内股が気になる…」
そんなご相談をよくいただきます。
近所の接骨院で
「内股が痛みの原因」と言われ、
不安になるケースも少なくありません。
実は “内股” について
正確に説明できる専門家は
まだ多くないのが現状。

正常な内股と異常な内股
概説:トゥー・インとは

歩行やランニング時に
つま先が進行方向より内側 を向く状態を指します。
正常な歩行では
後ろから見て着地する瞬間、
小指・薬指がチラッと見える程度。
小指が見えず
つま先が大きく内を向く場合――
それが 異常なトゥー・イン です。

【2】トゥー・インが引き起こす主な症状
●踵(かかと)の痛み
トゥ・インが生じると、歩くときに、踵(かかと)の本来着くべき位置と違うところから接地することになり、結果として踵の痛みを生じます。よくシーバー病(踵骨末端症)と勘違いされます。
<参考資料>踵の正しい着き方

●脛(スネ)の疲労骨折

骨が柔らかい未成年の場合、
地面を蹴り出すときに、理想的な方向に蹴りだせないことが原因で、
スネの骨を捻り、疲労骨折を繰り返すことがあります。
大人になると、疲労骨折は減りますが、膝を捻じることが多いようです。
●膝の痛み
体の進行方向、膝の進行方向より、つま先が内側を向くと、結果として膝を捻る動きが発生し、膝の痛みを誘発します。ランニングでは腸脛靭帯や、内側側副靭帯損傷などを引き起こします。スパイクを着用したときは、半月板損傷など深刻な膝の痛みに発展することがよくあります。
●反対の足のシンスプリントなどの痛み
片足がトゥーインを起こしていることにより、反対側の足のトゥーアウトを誘発することがあります。その場合、トゥーインを起こしている反対側の足の足底腱膜炎や、疲労骨折を誘発することがあります。

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