ミクリッツ線

ミクリッツ線/みくりっつせん

 ミクリッツ線(Mikulicz線)とは?

人工膝関節手術などで、
正確に骨を切るために用いられる重要な基準線です。

レントゲン上で、
大腿骨頭の中心から
足関節の距骨滑車までを結んだラインを、
ミクリッツ線と呼びます。

 

この線に沿って骨を調整することで、
術後のアライメント(骨の整列)を整えることができます。

 

※「ミクリックライン(Mikulick line)」と表記されることもあります。

関節には「運動軸」があります。


足の関節が、最も効率よく稼働するライン。

それが、**ミクリックライン(ミクリッツ線)**です。

このラインを意識することで、
関節に無理のない動きが可能になります。

手術だけでなく、
歩行やランニングのメカニクスを考える上でも重要な概念です。

まぼろし工房のラクちんソックスは、関節の運動軸を整えます。

 

靴下を履き替えただけで、ニーインが収まりました。

 

※研究時の様子です。結果には個人差があります。動画はコチラ

ミクリックラインが一直線になっている状態。

それは──
関節にもっとも負担が少なく、
素早く、力強く、効率のよい動きができる姿勢です。

 

歩くときも、走るときも、
このラインが整っていると、
ムダなエネルギー消費が抑えられ、ケガのリスクも減ります。

ニーインは筋力不足が原因でしょうか?

 

靴下の違いによるミクリッツ・ラインの変化

 

 

膝や足首の関節は、非常にしなやかに動き、常に形を変えるものです。

 

筋肉があるプロのアスリートでもニーインは発生しますし、靴下を履き替えただけでも膝の形は変わります。

 

どちらにしても、

ミクリッツ線が膝の中央を通るなら、脛骨(スネの骨)の内側と外側に均等に荷重がかかる為、問題がありません。しかし、膝関節の内側や外側を通るときは、ミクリッツ線が通過する位置に負担がかかり、膝関節に摩耗や変形が生じ必要以上の荷重がかかります。

 

靴下の違いによるミクリッツ・ラインの変化

 

ミクリッツ線が乱れると

ミクリッツ線が乱れによって起きる疾患はたくさんあります。

ですから、上記の痛みを治すにはミクリッツ線を整えることが不可欠です。

ミクリッツ線が整っていないと痛みは繰り返すします。

 

やがて痛みはなくなったとしても、体のバランスは崩れ、一度崩れ始めた体の構造はさらなる体の歪みを引き起こし、様々な痛みを引き起こします。

ミクリッツ線が乱れる原因

ミクリッツ線が乱れる原因は主に三つあります。一番多いのが、膝関節の捻じれです。二つめは足関節のアライメントの乱れから影響される上向性の運動連鎖によるものです。三つ目は腰を含む上半身のアライメント異常から影響される下降性の運動連鎖です。