膝が痛いとき、本当にみるべきは「足元」です。
ランニングの半月板損傷は“自爆型”のケガ
サッカーや柔道などのコンタクトスポーツでは、
膝をひねる原因は相手との接触や衝突にあります。
しかし、ランニングの場合──
その多くは誰かに当てられたわけでも、転倒したわけでもない。
自分で、自分の膝を壊している。
だからこそ、こう言い換えられます。
自分で痛めたなら、自分で守ることもできるはずです。
🦵 膝関節の“大きさ”と“弱さ”の矛盾
膝関節は、人体の中でもとくに大きく、
歩行・走行・ジャンプなど、全身の動作を支える要となる関節です。
けれど──
どんなに鍛えた大男でも、
膝を“ひねられた”瞬間に、簡単に倒れてしまう。
これは、関節技が効く理由でもあり、
膝という構造が「ねじれ」に対して極端に弱いことを物語っています。
つまり、ランニングのように、
毎回の着地でほんのわずかに**“ひねり”や“ズレ”**があれば、
それが積み重なって半月板を削っていくのです。
🦵 膝は“大きいのに、ねじれに弱い”
膝関節は体の中でも大きく、全身を支える重要なパーツです。
しかし──
どんなに鍛えた人でも、膝をひねられると簡単に倒れる。
それほどまでに、膝は“ねじれ”に弱い関節なのです。
ランニングでは、毎回の着地でわずかなズレやひねりが起きます。
それが積み重なれば、やがて半月板をすり減らしていきます。
🌀 それは“自爆型の損傷”です
サッカーや柔道のように、
相手との接触で膝をひねるスポーツとは違い、
ランニングの半月板損傷は自分の動きが原因になることがほとんどです。
誰にもぶつけられていない。
でも、自分で自分の膝を壊している。
裏を返せば──
自分で防げるケガでもあるということです。
😟「急に膝が痛くなった」という人へ
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転んだわけでもない
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何かに当たったわけでもない
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でも、ある日突然、膝が痛くて走れない
そんなときは、こう考えてみてください。
もしかすると、**走る前から、もう身体は“ねじれていた”**のかもしれません。
❓あなたは走る前にチェックしましたか?
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片足立ち、真っ直ぐできますか?
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軽く膝を曲げたとき、膝が内に入っていませんか?
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つま先立ちで7秒間キープできますか?
できなかった方へ──
グラグラするのは、筋力不足ではありません。
足元の“ねじれ”です。
🧘♂️“鍛える”前に、“整える”という選択を
アキレス腱のストレッチを、基本に忠実に。
25秒間キープするだけで、片足立ちが安定する人もいます。
道具でも筋力でもない。
正しい方向に整えるだけで、体は変わるのです。
✅ 半月板を守るために──
痛みのある膝ばかりを見ていても、
足元の崩れがそのままなら、また同じことが起きます。
半月板損傷は“足の使い方”で防げる時代です。
膝関節は、ねじれに弱い構造をしています。
膝に痛みがあるとき、
筋トレや、サポーターが勧められるのは、
膝が不安定なままだと、関節が壊れてしまう可能性があるからです。

しかし──ここでひとつ、大切な視点があります。
膝関節は、土台である足首の上に存在する関節です。
足首が不安定であれば、膝はその上で常にぐらつき、
ねじれや崩れが繰り返されてしまうのです。

この“連動のメカニズム”は、
世界的にはごく基本的な考え方として知られています。
ですが、日本の医療保険制度では、
「痛んでいる膝」以外の部位まで丁寧に診ることが難しいのが現実です。
そのため──
痛みのある膝にだけ対処する「サポーター」「テーピング」「筋トレ」といった手段が
選ばれますが、それが本当に“ベストな選択肢”かといえば──
必ずしも、そうとは限らないのです。
サポーターをつけても、テーピングをしても、
痛みが変わらない。
この先どうなるんだろう──
そんな不安を抱えている方がいるなら、
どうか、お願いですから、
簡単に諦めないでください。
まずは、仕組みを知ることから始めましょう。
半月板は膝関節の中にある軟骨で、大腿骨と脛骨の間のクッションの役割をしたり、グラグラしないようにしっかりと支えて安定させる機能があります。
動きの中で、膝がグラついていると、半月板に負担がかかっています

※特許取得のラクちんソックスは、膝のグラつきを減らす靴下です。
ランニングで発生する半月板損傷
これは、膝の痛みを訴えて来院した中学生のランニングフォームを撮影しました。
素足で走ると膝を捻らずに走りますが、使用していた五本指ソックスを着用して走ると膝を捻じる動きを繰り返しました。

膝を捻じる動きは目で見える
捻転(ねんてん)
ジャンプ競技で好発する
バスケットボール・バレーボール、バドミントンなどのジャンプ競技で好発します。
着地のときに体が傾いて着地しているときは、だいたい半月板は捻られています。

らくちんソックスは、膝のねじれを防ぐ靴下です。
どんな痛み?(症状)
・急性症状:1回の急激なストレスによって受傷→疼痛・関節の詰まり感
膝の伸展時に一瞬の引っかかり(キャッチング)
・部分断裂・関節内に一部が嵌入→関節がある角度から伸展できない(ロッキング症状)
・激痛・可動域制限・・・歩行ができないケースもある

治療
・保存的治療:初期→局所安静・関節穿刺による関節液の吸引・局所麻酔剤・ヒアルロン酸注射
物理療法→低周波・干渉波などの電気刺激を膝関節周囲に行う
軽症→装具・テーピングなどの補助補強
・手術:ロッキング症状・繰り返しの半月板損傷・疼痛の持続・しつこい水腫などがある場合
術後2〜3週間目→動的リハビリテーションの開始
術後2ヶ月まで→激しい運動は避ける
術後5〜6ヶ月→スポーツの完全復帰
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