半月板は、膝の関節にある軟骨組織です。
膝の外側にある外側半月と、内側にある内側半月があります。
ランニングでは内側の半月板を損傷することがよくあります。
似ているような症状で鵞足炎があります。半月板損傷は骨と骨の間付近が痛むのに対し、鵞足炎は骨より後ろ側の腱の部分が痛みます。
ランニングや歩行で半月板を壊す理由は大きく分けて3つあります。
圧迫
牽引(けんいん)
捻転(ねんてん)
半月板損傷だけに留まらず、膝から下に痛みが出た場合、まずはシューズをチェックしましょう。
■シューズのドロップ角度、サイズが合っていないシューズの使用
〈参考記事〉 ドロップ角度の問題
バスケットボール・バレーボール、バドミントンなどのジャンプ競技で好発します。
着地のときに体が傾いて着地しているときは、だいたい半月板は捻られています。
らくちんソックスは、膝のねじれを防ぐ靴下です。
・ジャンプ競技で好発する 例:バスケットボール・バレーボール・体操・スキー・サッカー・野球
・膝を捻るようなあらゆる場面で起こりうる・・・ほとんどがスポーツ活動中
ジャンプ着地などで膝関節が屈曲しつつ回旋する→水平方向のストレスが加わる→半月板を部分的・全体的に損傷・断裂する
例:片足で床を滑ったとき 横から膝にタックルされたとき ジャンプ着地時に膝が外反屈曲して捻りが加わったとき
・その他スポーツ:水泳(平泳ぎ)→膝に繰り返しの捻りの力が加わるため
ランニング→徐々に半月板が摩耗するため
・誘発要因:前十字靭帯単独損傷の後遺症→膝に緩みが生じて半月板を損傷
・急性症状:1回の急激なストレスによって受傷→疼痛・関節の詰まり感
膝の伸展時に一瞬の引っかかり(キャッチング)
・部分断裂・関節内に一部が嵌入→関節がある角度から伸展できない(ロッキング症状)
・激痛・可動域制限・・・歩行ができないケースもある
半月板の損傷部位に一致した圧痛・運動時痛
・慢性症状:関節炎 合併→関節水腫・関節血腫
長期化→大腿四頭筋の萎縮(患側を無意識でかばうため)
・マックマレーテスト陽性:膝関節を屈曲—伸展しながら捻りを加える手技
・内側半月板損傷のほうが外側半月板損傷より5倍多い
・保存的治療:初期→局所安静・関節穿刺による関節液の吸引・局所麻酔剤・ヒアルロン酸注射
物理療法→低周波・干渉波などの電気刺激を膝関節周囲に行う
軽症→装具・テーピングなどの補助補強
・手術:ロッキング症状・繰り返しの半月板損傷・疼痛の持続・しつこい水腫などがある場合
術後2〜3週間目→動的リハビリテーションの開始
術後2ヶ月まで→激しい運動は避ける
術後5〜6ヶ月→スポーツの完全復帰