🧘♂️ストレッチは「24秒間ルール」で
──体を壊さないための、たったひとつの目安──
こんにちは。
今回はストレッチの「時間」について、改めてお話しします。
世の中には、やればやるほど良いと誤解されているものが、たくさんあります。ストレッチも、そのひとつです。

❌「引っぱるほど効く」は間違い
筋肉というのは、スーパーのお肉と同じ。
引っぱれば裂けますし、無理に伸ばせば繊維が傷つき、
それが“硬結”や“肉離れ”“再発しやすい足攣り”の原因にもなります。

さらに、筋肉の周囲には
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靱帯(骨と骨をつなぐ)
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腱(筋肉と骨をつなぐ)
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神経(全身と脳をつなぐ)
といった繊細な構造が存在します。
これらを不用意に引っぱると、炎症を起こし、むしろ体は硬くなります。
👉️もしかして自分で痛めていませんか?│誤解が多いストレッチ
🕰 なぜ「24秒間」がいいのか?
ストレッチの本来の目的は「筋肉を伸ばすこと」ではありません。
体のアライメントを整えることです。
そのためには、長時間の刺激よりも、「適度な負荷とリズム」が大切。
ストレッチは反射の一種。
30秒以上続けても、筋肉の緩みに大きな変化はないとする説もあります。
むしろ、それ以上は逆効果になりかねません。
では、どうすればよいか?
答えは、昔から体が覚えているリズム。
いち、2・3・4・5・6・7・8
に、2・3・4・5・6・7・8
さん、2・3・4・5・6・7・8
この8カウント×3セット=24秒
部活動での掛け声が、そのまま体にちょうどいい時間だったのです。
✅ 正しく伸ばすコツ
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「伸びすぎて辛い」と思ったら、そこから少し戻してキープ。
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左右のテンション(張力)が均等になるよう意識する。
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関節の向きをねじらない。(例:つま先を外に向けてアキレス腱を伸ばさない)
間違ったストレッチは、痛みや不調を“自分で作ってしまう”ことになります。
🎯 ストレッチは「治療」ではなく「予防」
筋肉痛や炎症があるときにストレッチをしても、それで治るわけではありません。
むしろ予防や回復の補助として行うのが正しい使い方。
そして何より大切なのは、
適度な栄養と睡眠、そして正しい動作の理解です。
ストレッチは、やった感ではなく、整える感覚を大切に。
それが、私たちが伝えたい「体を壊さないストレッチ」の考え方です。