── 前へ、上へ。推進力を生むふくらはぎの主役

腓腹筋の基本構造
腓腹筋が張るのは、練習のしすぎだけではありません。
腓腹筋(ひふくきん)は、太ももの骨(大腿骨)から踵(かかと)に向かって走る、ふくらはぎの表層にある筋肉です。
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「下腿三頭筋」の一部(他にはヒラメ筋も含まれる)
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アキレス腱に合流して、地面を蹴り出す動きを担う
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速筋線維が多く、瞬発的な力を発揮する
腓腹筋は、立つ・走る・跳ぶといった動きの要となる筋肉です。
腓腹筋の働き
主な役割
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膝関節の屈曲(膝を曲げる)
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足関節の底屈(つま先を下げる動き)
とくに、膝をしっかり伸ばした状態での底屈では、腓腹筋が最も強く働きます。
このとき、腓腹筋は約4cmも収縮します。
関連する筋肉
協力筋:ヒラメ筋、後脛骨筋、ハムストリングス
拮抗筋:前脛骨筋、大腿四頭筋
腓腹筋が活躍する場面
腓腹筋は、短距離走やジャンプの爆発的な推進力を支えています。
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スプリントのスタートダッシュ
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高跳び・幅跳びの踏切
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サッカーなどの素早い切り返し
まさに「前や上へ進む原動力」を生み出すエンジンのような存在です。
腓腹筋が痛くなる原因
単なるオーバーユース(使いすぎ)だけではありません。
3つの視点から原因を探ることが重要です。
① 衝撃
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シューズの劣化・形状の問題
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間違ったフォーム(特にヒールストライク)
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着地の衝撃吸収ができていない
② 使用率(使われる頻度)
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ドロップ角度(踵とつま先の高低差)が合っていない
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足が流れる着地(体の真下より後ろで着いてしまう)
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地面との相性が悪い練習場所(アスファルト・坂道など)
③ 回復量(使った後の処理)
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回復を意識しないストレッチ
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原因を理解せずに続ける練習
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過度なトレーニング
腓腹筋が痛くなる原因の三要素は下記の通りです。
- 衝撃(シューズの劣化、シューズの形状、フォームの問題など)
- 使用率(シューズのドロップ角度、フォームの問題、練習場所の選択ミスなど)
- 回復量(効果の薄いストレッチ、痛くなる原因を解明・改善ができていない、オーバーワークなど)
ボトムディスセンターで足の着く位置が、体より後ろにあると(いわゆる足が流れる状態)使用頻度が増えるため、疲労感や、肉離れを起こしやすくなります。

ラクちんソックスと腓腹筋の関係
まぼろし工房のラクちんソックスは、足の重心バランスを整え、膝の落ち込みを防ぐ設計です。
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足が流れる動きを防ぐ
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着地の安定性を高める
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衝撃の吸収と推進のサポート
これにより、腓腹筋の無駄な使用を減らし、疲労や肉離れのリスクを下げることが可能になります。

片足ジャンプしてからの着地で、前のめりになる靴は、
ランニングの着地でもそうなります。

「膝が落ちるのは着地の位置が体の真下でできていないから」
それがランニングの定説でしたが、
僕の研究では、
「体の真下で足をついても、シューズの構造が悪ければ膝は落ち、フォームは崩れる」です。

まとめ
腓腹筋は、立つ・走る・跳ぶ──あらゆる動作の「出力装置」。
だからこそ、鍛えるだけでなく、守ることも大切です。
走りの中で、「膝が落ちる」「足が流れる」──そんな小さな違和感の裏に、腓腹筋への負担が潜んでいるかもしれません。
🧦 足元の安定が、推進力を変える。
それが、まぼろし工房の哲学です。