ヒールカップの開き
シューズの交換時期の目安のひとつに、ヒールカップの開きがあります。

ヒールカップが開いてしまったら、シューズは廃棄です。
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ヒールカップが開いてしまうと、シューズの中で知らぬ間に足が動いてしまい、シンスプリントや足の裏の痛み、膝の痛みなどを誘発することは、あまり知られていません。
足の痛み

アキレス腱周囲、踵の周囲、足の裏の痛みを訴えて
ランナーさんが来院しました。

左のカップが開いているのが解るでしょうか?
左の足の裏がシューズのミッドソールから、はみ出ています。


はみ出した足の下には
シューズのアーチサポート(舟状骨サポート)の突起がありました。


足を攻撃するアーチサポート

ミッドソールから
踵がみだしていました。

インソールの足圧を映し出しました。
左足の小指がインソールからはみ出していました。
いわゆる、シューズに対して足が真っ直ぐに入っていない状態です。
カップが開いてしまうと、シューズの中で足が動いてしまい、本来 足を守るためにシューズに設計されたアーチサポートやオーバープロネーション防止機構が、足を突き上げてしまうことがあります。
シューズの中は平ではない
シューズをカットしてみると、靴底は平らに作られていないことが解ります。

このシューズのアーチサポートは16mmありました。
(内側アーチ・床から20mm‐素材の厚さ4mm)
