シンスプリントとは、スネの内側が痛む状態の総称です。
痛みがでる場所が、骨なのか、筋肉なのか?によって、
後脛骨筋炎や、骨膜炎、疲労骨折など呼び方は変わりますが、
ここでは、痛みの解決に向けて書きたいので、シンスプリントの呼び方を使わせていただきます。

シンスプリントとは何か?──「仕組み」から考える足の痛み
結論から申し上げます。
歩く・走る・着地のたびに体が横に傾くと、
シンスプリントの原因になります。
足首は傾くとき、斜め前への倒れとねじれを同時に起こし、
そのぶん、スネの内側に負担が集中するからです。
あなたは筋トレ派?それとも工夫派?
横への傾きを防ぐ方法は、世の中に山ほどあります。
腹筋を締める、腕でバランスを取る、顎を引く、反対の足を振り上げる──
間違ってはいません。
でも、「仕組み」が整わなければ、努力は崩れます。
だからまず、工夫で整える。
その先に、努力が活きる。
足の小指の役割をご存じですか?
足の小指の役割は、たったの5つ──
-
バランスをとる
-
体重を分散する
-
推進力を生む
-
アーチを守る
-
サンダルで可愛い💗
小指の仕組み
内側に曲がっていた小指に、
軽くテープを貼って、ほんの少し外側に引っ張ってみました。

ただ、それだけのことなのに──
-
膝が内側に入る(ニーイン)動きが出なくなった。
-
つま先立ちをしても、体が横に傾かなくなった。

まずは、この写真のエクササイズを試してください。
小指を動かす感覚を取り戻すこと。
それが、足元からバランスを整える第一歩です。

もし、ラクちんソックスをお持ちの方は、
ぜひ履いた状態で「しゃがむ」「背伸びをする」動作をしてみてください。
この靴下は、履くだけで小指が自然に開く構造になっています。
無意識のうちに、支える力が目覚めていきます。
ラクちんソックスは、
走るとき・歩くときの“横揺れ”を防ぐために作られた靴下です。
体が左右に揺れると、膝や腰に余計な負担がかかります。
それを未然に防ぐために、私たちは横ブレ抑制構造を設計しました。
📷 下の画像をご覧ください。
通常の靴下を履いたときと、ラクちんソックスを履いたときの比較です。
📊 右のグラフは、頭部の揺れ幅(上下・左右)を計測したものです。
ラクちんソックス着用時は、明らかに左右の揺れが減少しています。
足元から“揺れない身体”をつくる。
それが、ラクちんソックスの使命です。
そのまま小指側から接地すると、
足は内側に大きく倒れ込む動きになります。
これが繰り返されることで、スネの内側に過度な負担がかかり、
やがて痛みへとつながります。
対症療法の限界
痛む場所をマッサージしたり、鍼を貼ったりすれば、
「その場」はラクになることを知っています。
しかし──
それは「症状」への対応であって、「原因」への対応ではありません。
風邪に例えるなら、
ウイルスが原因であれば、咳止めや解熱剤は症状を和らげますが、根本的な解決にはなりません。
シンスプリントも同じです。
痛みが引いても、原因が残っていれば、
再び繰り返す。あるいは、疲労骨折や膝の故障に発展することもある。
それは、本当に悲しいことです。
必要なのは「別の視点」
足だけでなく、反対の足の動きや、
シューズの状態まで見直してみる。
そうした「視点の転換」こそが必要です。
しかし現実には、
医療保険の枠組みの中で、そこまで掘り下げることは難しい。
時間も資源も限られているのが、医療の現場です。
関連記事 足首の倒れ込み
二つの要素で足のアーチは倒れ込みます。
前への傾きと、横への傾き、この二つの要素で足のアーチは倒れ込みます。
アーチが倒れ込むのは悪いことではなく、人が傾いたときに転んでしまわないための、人本来がもつ姿勢維持機能です。しかし、アーチが倒れ込むと、シンスプリントの痛みは誘発します。
ジャンプ競技でも同じです。
前に傾く動きが大きくなると、シンスプリントは発生します。
【関連記事】
コメントをお書きください