**腸脛靭帯炎(ランナーズニー)**は、ランニングをしている人によく見られる膝の外側の痛みです。
最初はランニング後に痛みを感じ、休むと治まりますが、症状が進行すると痛みが増し、膝の曲げ伸ばしが困難になり、膝を伸ばしたまま歩くこともあります。
「腸脛靭帯炎で膝の外側の骨が痛い」

腸脛靭帯炎の症状と進行

どんな症状?
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初期症状: ランニング後に膝の外側に痛みを感じる。
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進行すると: 休んでも痛みが治まらず、膝関節を曲げ伸ばしするのが難しくなります。
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重症化: 膝を伸ばしたまま歩行するようになります。
腸脛靭帯炎の原因は筋肉の硬さだけではない?
腸脛靭帯炎の原因として「筋肉の硬さ」が挙げられますが、実際には他にもさまざまな要因が影響しています。腸脛靭帯に繋がる大腿筋膜張筋や大殿筋の緊張が強くなると、これらの筋肉が摩擦を引き起こし、炎症を引き起こすことがわかっています。

腸脛靭帯炎はなぜ片足だけに痛みが出るのか?
筋肉の硬さが原因なら、両足に同時に痛みが出てもおかしくありません。しかし、腸脛靭帯炎は片足にのみ痛みが出ることが多いです。なぜなら、痛みは骨と周りの筋肉や靭帯の摩擦によって生じるからです。
腸脛靭帯炎を引き起こす動き
腸脛靭帯炎の原因としてよく言われるのは、**膝が内側に入る動き(ニーイン)**や、膝関節を捻りながら走る動きです。これにより、腸脛靭帯が膝の外側で摩擦を起こし、炎症が生じます。
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膝が内側に入る(ニーイン):これにより、腸脛靭帯に余分な摩擦が生じます。
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膝を捻って走る動き:これも腸脛靭帯の摩擦を引き起こします。
- 跳ね上げた足のつま先が外を向いている
ここでのポイントは「摩擦が生じて炎症をおこす」ということです。
腸脛靭帯の役割と摩擦の仕組み
腸脛靭帯は、大腿骨の外側から脛骨に繋がる靭帯で、ランニング中は足を地面に着いたときに上半身が傾かないように支える役割があります。
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膝を伸ばしている時: 腸脛靭帯は大腿骨の外側の出っ張り(外側上顆)に触れません。
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膝を曲げるとき: 約30度屈曲したところで、腸脛靭帯が外側上顆を越えて後方に移動します。このとき、腸脛靭帯は大腿骨の外側の出っ張りにこすれます。
長距離ランニングで腸脛靭帯炎が悪化する理由
長時間のランニングでは、腸脛靭帯が繰り返しこすれることにより炎症が引き起こされます。これが膝の外側に痛みを生じさせる原因です。繰り返しの摩擦が、腸脛靭帯炎を引き起こす大きな要因となります。
腸脛靭帯炎を予防するためにできること
腸脛靭帯炎を予防するためには、適切なランニングフォームやシューズの選択、腰の動きや下肢アライメントを意識することが大切です。また、ラクちんソックスなど、足元の安定性をサポートするアイテムを使用することで、腸脛靭帯炎の予防に繋がります。
まとめ
腸脛靭帯炎は、ランニング中の膝の動きやアライメントに関連した摩擦が原因で起こります。膝が内側に入る動きや膝を捻って走る動きを避け、適切なランニングフォームを保つことで予防できます。また、ラクちんソックスは足元の安定性を向上させ、腸脛靭帯炎を予防するためのサポートを提供します。